地方に根ざすある食品メーカーの現場で、ホームページ刷新プロジェクトが進行している。今回はその制作ミーティングに立ち会い、リアルな声を聞かせてもらった。
会社の顔をどうつくる?社員の声が変えた「採用」のストーリー
この会社が今、最も注力しているのは採用だ。ホームページは単なる「会社紹介」ではなく、未来の仲間に向けた最初のメッセージ。「学生がホームページを見て、面接で会社の思いを話してくれた」そんなエピソードが、すでに現場から生まれている。
驚いたのは、採用効果を裏付ける数字。ある年は2名だった二次面接者が、今年は6名に。規模の大きな会社ではないからこそ、この変化は大きい。
デザインやキャッチコピーの話だけではない、「社員一人ひとりが会社の未来を作る」そんな意識変化も、確かに始まっていた。
トップメッセージを「誰が」伝えるかを、社内で議論する意味
今回印象的だったのは、トップページのメッセージ変更についての議論だった。普通なら制作会社がサクッとコピーを作って終わるところ。でもこの会社では、「本当に伝えるべき言葉は何か?」を、幹部社員が集まってゼロから議論していた。
- 「どんな作り方をしているか」(技術と現場力)
- 「何のために作っているか」(社会への価値提供)
一見当たり前のようで、実は地方企業にとってこの言葉選びはとても重い。「人に伝える」ことは、自分たちの仕事を見つめ直すことでもあるからだ。
未来に備える、「自分たちで動かせるサイト」の設計
さらにもう一つ、大事なポイントがある。この会社は、ホームページ公開後の運用も見据えて、自分たちで写真や情報を差し替えられる仕組みを整えようとしている。
- 新商品が出たら、すぐ反映
- 人事異動や受賞歴も、自社で更新
- 手間をかけすぎず、鮮度を保つ
デジタル活用といっても、特別なITツールではない。あくまで「自分たちが手を伸ばせる範囲で、できることを着実に」進める。そんな、地に足のついたことを少しずつ行っている。


